※ このページは、「ビケ♪とダンナのアメリカ珍道中」と「学会&音楽祭レポート in USA」の共通コンテンツです。

 

9.ボストン古楽祭 (200368日〜16日)

 

ボストン、2回目です。クリントン大統領も泊まったホテルが、プライスラインドットコムで、
なんと!170ドルで取れてしまった!!!普通は160ドルや170ドルはします!
1
人なのに豪華ホテル(これもなんだかなぁ・・・)。
目的は、「ボストン古楽音楽祭」。毎日数回のコンサートや、リハーサルを聴いたりします。
コンサートチケットも予約済みだし、準備万端!

音楽祭の詳細はこちら! 

  2年に1度開かれるボストン古楽祭Boston Early Music Festival & Exhibitionでは、メインとなるオペラと、第一線で活躍する演奏家のコンサート、各種楽器や楽譜の展示会、ワークショップ、マスタークラスが行われる。そして、フェスティヴァル主催コンサート以外にも、街のいたるところで、フェスティヴァルが共催する、地元の音楽家やこれから活躍が期待される若い演奏家のコンサートが、数多く開かれる。

 

オペラとコンサートについては、後ほど詳述するとして、まず、10日から14日までの展示会についてご紹介すると、展示会は、パーク・プラザ・ホテル4階と、ラディソン・ホテル6階、それぞれ全フロアが使われて行われた。パーク・プラザの方は主に、鍵盤楽器や弦楽器の製作家が、ラディソンの方は主に、楽譜店や楽譜出版社、古楽関係の各種オルガニゼーション(音楽祭企画など)、弦楽器・管楽器製作家の展示が行われていた。

 

カトラー・マジェスティック・シアター

 

第1日目(9日)は、午後7時より、カトラー・マジェスティック・シアターにて、1691年にハンブルクで初演された、J. G. Conradi (1699年没) のオペラ「アリアドネ」のドレス・リハーサルが行われた。劇場は、現代版ロココ調とでもいった雰囲気。金の銅像が、側壁を飾り、また、側壁から半円形に突き出したボックス席を、白熱球の暖かい色の電飾が縁取る。オーケストラピットを覗いて見ると、通奏低音以外の弦楽器と管楽器奏者が、四角い机を囲むように向かい合って座っていて、コンサートミストレスのI. Matthewsは、右端の手前に座っていた。そのすぐ隣に、ディレクターのPaul OdetteStephen Stubbsのリュート、ハーピストが並び、ピット右端に2台のチェンバロと、バス楽器群が配置されていた。時代考証がなされた上で制作されたと思われる衣装と舞台装置は、柔らかい色調が美しく、キャストや音楽の良さもさることながら、途中に挿入されるコミカルなダンスや道化役などの効果とも合わさって、上演時間の長さを感じさせない、楽しい演出だった。

 

**********

 

第2日目(10日)は、アリアドネの初日。会場は、前日のリハーサルの時よりも、多少デッドな響きになったように感じたが、歌い手の声は、のびのびと聴こえてきた。第1幕の最後、「刃物研ぎ屋のダンス」は、少し卑猥だった前日の振り付けが、随分変えられていた。第3幕のパッサカーユは、舞踏と歌のアンサンブルが見事で、夢の世界へ誘われる気分だった。

 

オペラのフィナーレ

 

**********

 

3日目(11日)は、午前中、パーク・プラザ・ホテルでの展示会へ。いくつかの鍵盤楽器製作家のブースを訪れ、試奏する。チェンバロに関して言えば、タッチが硬い楽器が多いような気がした。午後は、ラディソン・ホテルでの展示会へ。アメリカの図書館に保管されている自筆譜を基にして、ファクシミリ版を作っている出版社が、良心的な値段で楽譜を提供していることなどが印象に残った。

 

午後4時から、First Lutheran教会にて、Acme BaroqueM.Cushing リコーダー、D. Maiben ヴァイオリン、J. Lee ヴィオラ・ダ・ガンバ、K. Ueyama チェンバロ)のコンサートへ(Festival共催コンサート)。テレマンのトリオ・ソナタ、J.S.バッハのトッカータ(チェンバロ・ソロ)、フルートと通奏低音のためのソナタなどが演奏された。

 

ジョーダン・ホール

 

午後8時からは、ニュー・イングランド音楽院のジョーダン・ホールにて、「バッハとイタリアの影響」と題されたコンサート。G. Carmignola(ヴァイオリン)と、A. Marcon(チェンバロ)が、F. A. BonportiA. CorelliA. VivardiJ.S. Bachの作品を演奏。

 

カルミニョーラ&マルコン

 

**********

 

4日目(12日)は、午前9時30分より、Emmanuel教会にて、オペラ「アリアドネ」の振り付けを務めたL. Graham氏によるダンスのワークショップに参加。エリザべスT世没後400年を記念し、その時代の宮廷舞踏を実践。分かりやすい説明を受け、実際に体を動かして踊ってみることに、参加者全員が楽しんでいたようだった。

 

午後5時より、ジョーダン・ホールにて、「都市と歌集、ドイツとルネッサンス」というタイトルの、The Newberry ConcortPiffaloによるコラボレーション・コンサート。H. Isaacや、L. Senflと、同時代の作曲家の声楽曲と器楽曲が演奏された。ゲストのテノール・I. Honeymanが歌ったH. Sachsの「In unser frawer gesang weis」は、15節もの古いドイツ語からなる歌詞を、暗譜で、圧倒的な表現力で朗唱し、強い印象を残した。

 

午後8時からの、「異国の美」と銘打たれたアリアドネ・バロック・オーケストラのコンサートは、ただ、ゴージャスの一言に尽きる。プログラムは、テレマンの組曲に始まり、同じくテレマンの「序曲」の中からエキゾチックな楽章をいくつか、そして、Carmignolaがソリストを務めたロカテッリのヴァイオリンコンチェルトで、前半終了。後半は、テレマンのリコーダーとトラヴェルソのコンチェルト、C.P.E. バッハのチェンバロとフォルテピアノのコンチェルト、最後にG.H. ステルツェルのカンタータ。これだけのヴァリエーションに富んだプログラムと、名手のソリスト陣を一晩に聴けるのは、音楽祭ならではの醍醐味である。

 

 

ちょっと休憩・・・演奏会の合間に歩いたボストンの風景

 

公園にて@

ボストン茶会事件船

公園にてA

 

 

5日目以降へ  旅行記前編目次へ  学会&音楽祭トップへ  珍道中トップへ  ホームへ