33.イギリス入植最初期・ヴァージニアの旅 (2005年3月25日〜27日)

 

 

ウィリアムズバーグ 銀職人の家にて

 

今回の旅は、イースター休暇2泊3日で、アメリカ建国前後に重要な役割を果たした場所を訪れました。ジェームズタウンは、英語圏で初めて定着した植民地で、清教徒が入植したプリマスよりも早くに出来た町です。4ヶ月前に行ったばかりのウィリアムズバーグは、1699年から、ヴァージニア植民地の首都として繁栄した町。そのころの町並みがそのまま再現され、職員も当時のコスチュームを着ています。ヨークタウンは、独立戦争を勝利に導いた最後の激戦地で、イギリス軍が武器を捨てて、まさに撤退して行った場所。町の名がそのまま空母の名に付けられるほど、アメリカ人にとっては、思い入れのある町です。

 

1日目 ジェームズ側沿いのプランテーションめぐり

 

さて、1日目に訪れたのは、ジェームズ川沿いにたくさん並んでいる、プランテーション。プランテーションといえば、昔、社会の時間に習いましたね!「大農場経営」って。大農場なんか見に行って、何が面白いんだ?と問われる向きもあるかと思いますが・・・第一の見所は、一面に広がる草原(農場)の中に建つ大邸宅ですね。植民地時代から、人口のわずか数パーセントだった「土地持ち」の農園主が、奴隷を雇い、だだっ広い平野を耕して莫大な富を得て建てた豪邸と、その中に設えられた高価な家具や食器、インテリアにシャンデリアに舞踏会室にパーラーに・・・そこは、農園主の生活の場であると同時に、あるときは客人をもてなす「ホテル」、またあるときは親類縁者の「結婚式場」、またあるときは地域の「コミュニティーセンター」の役割を果たした場所なのです。その他の見所は、客人の目を楽しませるために精緻に作られた庭園(時期が早くて花はまだでしたが)、雄大なジェームズ川を臨む景色、そして何より、広がる緑と黄土色の大地や、深い森の中を、車で通り抜けていくと、いかにも、アメリカを旅しているなー、という気分になります。

 

最初に訪れたのは、シャリー・プランテーション。プランテーション自体は、1613年に設立され、邸宅は1723年建設。敷地内の建造物がすべて、南北戦争の戦火を潜り抜けて現存するのは、ここだけだそうです。南北戦争時代、近くに北軍の基地があり、母屋の庭先にまで担ぎ込まれた北軍兵士を、敵にもかかわらず助けたので、北軍の将軍が、この家は決して破壊しないことを約束したのだそう。邸宅内では、フライング・ステアケースと呼ばれる階段の間などが見所。(内部は撮影禁止でした・・・)

 

道路から延々と、土の道路を走って、やっと到着・・・

離れ 燻製小屋の鐘が、始業と終業時間を知らせた

 

母屋 正面

 

 

 

毛並みのいい、人懐っこい猫に遊んでもらいました♪

ポーチより、裏庭と川を眺める

 

 

樹齢350年のオークの木の背景に、霧煙るジェームズ川

 

 

次に訪れたのは、バークリー・プランテーション1726年に建てられ、独立宣言にサインした一人、ベンジャミン・ハリソン夫妻が住んだ家。内装は、第3代大統領トーマス・ジェファーソンがデザインしたアーチ型のゲートで全室つながっています。部屋の数によって税金が掛けられた当時、ドアで仕切られていないため、4部屋分を1部屋と数えることが出来て、お得だったとか・・・節税対策???(ここも内部撮影禁止。残念・・・)

 

 

正面 隣のギフトショップの建物も、苔むしていて、いい雰囲気でした

 

赤い木瓜の花

 

 

 

この日は雨 水仙も雨に打たれてかわいそう

ジェームズ川を背に母屋を臨む 柳の新芽がまぶしい

 

南北戦争時代に、ここで、陸軍のファンファーレ

Tapsが作曲された。 それを記念した東屋

初めて上陸した船の廃墟を再現したもの

再現じゃ、あんまり説得力ないかも・・・

 

 

 

いい時間になったので、バークリーの職員さんに「近くにお昼を食べられるところ、無いですか?」と訊いたところ、そこから4マイルほど東へ行ったところにある、インディアン・フィールド・ターバンを教えてもらいました。田舎の知り合いを訪ねたみたいな、居心地の良いレストランでした。ここも、歴史がある建物で、最も古い部分は1890年に出来たという、ヴィクトリア様式の建物。1987年に修復されて以来、レストランとして営業しているそうです。親切なオーナーに、ここの歴史の説明書をもらったし、お料理もとてもおいしくて、大満足! 皆さんぜひ、寄りましょう!

 

 

 

次に行ったのは、ノース・ベンド・プランテーション1819年)。母屋は、現在、B&B(日本で言うペンションかな)となっているようで、外からしか見られませんでした。まあ、普通の大きめのおうち、って感じ。

 

最後に訪れたのは、第10代大統領ジョン・テイラーが住んだ、シェアウッド・フォレスト・プランテーション。この建物は、両側に翼を広げたように張り出した、白くて横に長ーい家で、中心部分は1730年(もともと1660年から建っていたものを建替え)に完成、次に両隅の建物が出来、その間をつなぐように、テイラー大統領自らデザインした舞踏会ルームなどが建て増されました。その結果、横に長ーくなったそうで。現在は、テイラー大統領の孫家族が住んでいて、裏庭には子供用のブランコとか、犬のトレーとかが置いてあって、現代の生活感も垣間見られるのがミソ。

 

母屋を遠くから

テイラー大統領が大事にした、馬たちのお墓

 

母屋正面

 

玄関ホール。

中には入れなかったので、ガラス越しにカメラをくっつけて撮影

 

同じく、ダイニングルーム。

ちなみに、今住んでいる家族は使っていません!

 

庭にあったミルク保存庫。

S字カットの通気孔で、南部の暑い空気を冷やしたとのこと。フランス人のデザインらしい・・・

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ヴァージニア・プランテーションの全体の印象は、ニューオリンズに行ったときに訪れた、ミシシッピ川沿いのプランテーションと比べると、規模はずっと小さいですが、美しい建物を見ながら、アメリカ建国から間もない頃の歴史のお勉強も出来て、建国の勇士たちに、少し近づいたように感じたひと時でした。

 

 

2日目へつづく→(coming)

 

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