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20.ダーム・SEHKS年次例会 (2004311日〜14日)

 

 311日より13日まで、ノースカロライナ州ダーム市のデューク大学で行われた、歴史的鍵盤楽器協会Southeastern Historical Keyboard SocietySEHKS)の年次例会に参加してきました。大学周辺は、ピンク色の桜に似た木の花や、水仙・パンジーなどが咲き乱れ、景色はすっかり春。年次例会のパンフレットに謳ってある通り、「多くの人にこの地に住みたいと思わせる」ノースカロライナの美しい春です。

 

 

会場 Duke University

 

 

この年次例会では、デューク大学の楽器コレクションと、個人蔵の鍵盤楽器コレクションを用いて、主にフォルテピアノに焦点をあてたレクチャーと演奏が行われました。また、チェンバロを使った現代音楽作曲コンクール「アリエノール賞」の受賞作品発表も、この年次例会のハイライトでした。参加者は、登録数87名で、その他コンクール関係者も入れると、総数は100名を超えたということです。

 

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初日(11日)は、午後8時より、デューク大学教会にて、オルガンコンサートが行われました。このイギリス・ゴシック様式の教会は、1930年から32年にかけて建てられた、3つのパイプオルガンを擁する巨大な建造物。夜空にライトアップされた高さ約64メートルの灰色の塔は、見る者を圧倒します。教会内へ足を踏み入れると、入り口の真上に、Dirk A. Flentrop 1976年製作・18世紀初期北ヨーロッパ様式によるオルガン(4段鍵盤、パイプ数5000)、その奥へと足を進めると、祭壇の左右にパイプを配する、The Aeolian Organ Company 1932年製作・後期ロマン派様式によるオルガン(4段鍵盤、パイプ数6900)、さらに、祭壇左手の比較的小さな空間「記念礼拝堂」には、John Brombaugh 1997年製作・イタリア後期ルネサンス/初期バロック様式によるオルガン(パイプ数9602段鍵盤、1/4SCミーントーン調律)があります。

 

 

大学の教会としては米国最大のゴシック様式

教会内部

 

 

演奏者は、同大学オルガニストで教授のR. Parkins氏。初めに、「記念礼拝堂」のBrombaughオルガンで、フレスコバルディー「リチェルカーレ」、ブルーナ「トッカータ」、カバニエス「ティエント」が演奏され、その後、FlentropオルガンでJ.-A. Guilan「マニフィカト(1706年)」J.S.バッハ「われ神より離れじBWV 658」「トッカータとフーガヘ長調BWV 540」などが演奏されました。どちらのオルガンも、調整が非常によく行き届いていて、オルガンが置かれた空間と音のバランスが、完璧過ぎるほどに感じられました。特に、Guilanの演奏では、パレットに絵の具が広げられたように、Flentropオルガンの多様な音色を存分に楽しむことができました。

 

フレントロップ・オルガン

ブランボー・オルガン

 

 

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