ダムの風車(ベルギー・ブルージュ近郊)

 

 

かつて栄えた時のまま、
時が止まったブルージュより
朝靄の煙る運河を船で行く

すがすがしい朝の空気
緑のにおい
地平線まで平らかに見える牧草地
のんびりと、草をはむ牛が点々
初夏の並木の緑の合間に
サイクリングの人が手を振る

ただ1基の風車目当てに
船を下りる人々
何もない村で静かに過ごす午後
夕立に遭い
館のような古びたカフェに入る
無骨な天井の太い梁
黒ずんだ木のテーブル
ここも、時が止まってしまってた

夕立が止むまで
遠くの友に絵葉書を書く
ただ、時の流れるに任せて

(2000年春の表紙)

 

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