ビケ♪アムステルダム旅行記

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2月25日(5日目)

日曜日。それまでにほとんどお土産を買っていなかったので、この日は買い物!と決める。ところが、ヨーロッパでは、日曜日はお休みのお店が多い。もしドイツで日曜日にショッピングしようなんて思ったら、壊滅的だ。完璧にどこもお休みなのだから。

しかしガイドブックを見ると、アムステルダムでは日曜日もやっているお店がいくつかあるという。そこで、「バイエンコルフ(蜜蜂の巣箱と言う意味)」と、「マグナプラザ」、この2つのデパートに出かけることにする。合間を縫って、運河沿いを散歩したり、古い美しい家々を眺めたり、初期バロック鍵盤楽器の大家・スウェリンクがオルガニストを勤めた「旧教会」にも絶対行こう!

水面が光るアムステル川では、56人乗りのカヌーが通った。運河の上には、水上生活者の家が浮かぶ。家と言っても、舟なのですが(2日目の跳ね橋の写真の、手前側に写っています)・・・運河沿いの家々には、紋章や寓意画や、年号の刻まれたプレートがはまっているところが多い。最初の日に乗ったタクシーの運ちゃんも、こういう家に住んでいるのだろう。羨ましい。

赤い扉の窓の下に年号プレートが・・・

 

どの家にも最上部にクレーンが付いている

 

マグナプラザ」は、王宮と肩を並べるほどの立派な概観。もともとは郵便局の建物だったそうだ。ここでも古い伝統的な建物を残して使おうと言う精神が生きている。主に若い人向けのアーケード街と言ったところ。観光客向けではなく、実際に土地っ子が買い物に来るところなので、かえっておもしろい、お手ごろなお土産が見つかる。ここでのヒットはカエルの形をした爪切りかな。

バイエンコルフ」の方は、オランダの「伊○丹」や「高○屋」と言ったところかしら。友人の結婚祝のコーヒーカップを探すため、あっちをうろうろ、こっちをうろうろ。ブランドの陶器メーカーだけでなく、普通に生活するのに使う食器類も充実していた。日本には入ってこないと思われるヨーロッパ各地のメーカーのものがずらりと並んでいる。スウェーデンのメーカーのカップが、洗練されたシンプルな形で使いやすそうだった。でも結婚祝にはもうちょっと暖かみがある方がいいと思って、フランスのメーカーの、厚手でパステル調のものにしました。

バイエンコルフのセルフサービスの食堂で、お昼。ボリュームたっぷり具沢山のサンドイッチとアムステルダム名物?シーフードのスープを食べる。おっと、旧教会が見学できるのが午後3時までだから、行かなくっちゃ。

旧教会は、とても教会にはふさわしからぬ土地柄の場所に建っているのです。有名な飾り窓地区の真ん中なのです。まぁ、昼間だし、べつに恐いことはないだろうと思って、教会に近づいていきました。飾り窓の人達を女性がじろじろ見てはいけないので(と言われても目に入ってきてしまうよ)、すばやく通り過ぎ、教会へ。

見た目にも美しい大オルガン

 

幸運だったのは、私が見学している1時間あまりの間、ずっと誰かがパイプオルガンを演奏していたこと!それも、そこで活躍した、北ドイツオルガン楽派の父ともいわれるスウェリンクの曲を初め、次々と初期バロックの名曲を披露してくれたことです(バッハを弾かないところにも、ポリシーを感じるなぁ)。最初に聞こえてきたのはスウェリンク作曲「我が青春は過ぎ去りぬ」・・・う〜ん、渋い!聴きながら、「そこの音色は、ちょっと違うな。」などと心の中でケチを付けながらも、そのオルガンの音を堪能しました。オルガニストの音の選び方にもよるけれど、現代人の耳に合わせて、かなりマイルドな音色になっていたような気がすしました。バロックオルガンにしては、丸すぎるのですね(あくまで私の印象)。後世の人が手を入れてしまったのかな。いかにもバロックといった、リード管(鋭い音色の出るパイプ群)の尖った音も聴きたかった気がします。

 

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さて、最終日くらい夕食を奮発しよう!と、ダム広場近くのオランダ料理高級レストランに入ってみました。入口に男女2人の店員がとても愛想よく立っていました。その実、その店にふさわしいお客かどうかを見極めて、変なお客が入ろうとすれば阻止する役目もあるのだろう、ということは明らかです。

店内のテーブルは、ほぼ満席でした。暗い木目調のインテリアと、押し付けがましくないシャンデリア、テーブルのキャンドルの光。心地よい喧騒と、若いピアニストの弾くアップライトピアノの音が溶け合います。きびきびとテーブル間を行き来するウェイターたち。きっと20世紀の初めからこんな雰囲気を醸し出しているのでしょう。

ウェイターたちは、テーブルごとに付いていて、おそらくテーブル単価によって評価されているに違いないので、私のように連れの居ない客が、一番割りが悪いお客ということになるのでしょう。その上、コースは食べきれないので、単品で頼むことにしたので・・・いかにもヨーロッパらしい料理で、本当に食べたいもの(たしかトマトスープとお肉料理)を選び、ウェイターを呼ぶ。ところが、私のテーブルに付いた初老のウェイターは、「日本人はお魚が好きでしょ?こっちにしませんか?」といって、エビのクレープ包みのような前菜と、3種類のお魚の盛り合わせを勧めてくれました。ほんとはお肉が食べたいのに・・・でもお店のお勧めだからいいか、と思い、ウェイターの言うとおりにする。

運ばれてきた前菜も、メインも、やさしい味付けで、これなら日本人の口にも合います。もうちょっとアクの強いものでもよかったかしら、とも思いましたが、ウェイターさんに従っておいて正解でした。ただし、お値段の方はほとんど基本のコース料理と変わらなくなっていましたが。食後のコーヒーを頂き、ずっと見事な即興演奏を続けていた若いピアニストにチップをあげて、お店を出ました。ああ、明日はもう飛行機に乗って帰るんだ、と思うと、寂しい気もしましたが、充実した滞在期間に思いを巡らせながら、ホテルへの帰途につきました。

 

(アムステルダム旅行記・おわり) 

 

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